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大阪総合医学・教育研究会 



大阪総合医学・教育研究会とは

設立の経緯と私たちの志

 発達障碍はこれまで主に子どもの問題と思われてきましたが、近年は成人への治療・支援の必要性も注目されるようになってきました。不登校は減少することなく相変わらず大きな問題であり、青年期・成人期のひきこもりにつながらないよう対応することが必要です。
 大阪大学医学部附属病院小児科で診療をしていた冨田和巳は、子どもを従来のように身体から診るだけでなく、心身両面から診ていくことを提唱し、心身症外来を阪大小児科に開設するとともに昭和52(1977)年に「大阪小児心身症研究会」を創設しました。この研究会は10名前後で発足しましたが、時代の要請もあって他大学の小児科医のみならず心理士・教師なども加わって年に10回の例会を開催するに至り、現在も「定例学術研究会」として継続しています(令和元年12月で368回を数えました)。また年に1度、客員講師をお迎えして「こども心身セミナー」という宿泊型研修も行なっています。子どもの問題に対応する専門職の方が全国から参加してくださっています。
 昭和60年(1985年)には我々の活動の公益性や先駆性が認められ、大阪府から社団法人の認可をいただきました。「社団法人 大阪総合医学・教育研究会」との名称は小児科医であり教育界でも活躍した高木俊一郎大阪教育大学名誉教授 (故人)による命名です。社団法人化時の理事長は関西が誇る指揮者の朝比奈隆(故人)で、理事には同じく関西の誇るバイオリニスト辻久子、経済界からは江崎グリコ社長江崎勝久、サントリー社長(当時)佐治敬三(故人)、アップリカ社長葛西健蔵、医学界からは阪大・大阪市立大・大阪医科大・関西医科大・近畿大学(大阪府下で医学部がある5つの大学全て)の小児科教授が名を連ねました。
 翌61年(1986年)11月に附属こども心身医療研究所を開設、同12月に附属診療所での診療を開始しました。附属診療所は平成28(2016)年4月に「附属親と子の診療所」と名称変更しました。現在も変わらず「心身両面から子どもをみる」ことを大切に治療や相談を行うとともに、子育てに悩む保護者の治療や相談を行い、青年期以降の方の発達障碍や心身症にもこれまでの経験を活かして対応しています。
 文字通り総合医学と総合教育を統合した形で研究を進める学術団体として、日本小児心身医学会の設立や運営にも貢献してきました。これからも子どもたちの健全な成長のため、また、皆様の心身の健康のために職員一同尽力してまいります。どうぞよろしくお願いいたします。

                一般社団法人 大阪総合医学・教育研究会

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