日本人は昔から勤勉でしたから、子育てでも「勉学」に価値を置き、識字率は常に、同時代のいかなる国よりも高く、太平の時代である元禄時代では、武士の通う藩校や、町民や農家の子どもの通う寺子屋は全国で2万数千あったと言います。
 しかし、世の中が現代のように豊かになると、その弊害も強く出て、子どもの健全な成長を無視して「知的」なものを追い求め過ぎ、子どもの能力や性格を無視した「親の強制的」教育(教育ビデオ・お受験など)が盛んになります。親は常に「わが子の幸せ」を願っていながら、健全な成長を損なう「困った」子育てをしてしまう危険性をもつのです。不登校児が年々増加し、最近の「発達障害」児の急増も、あるいは荒れた学校の出現まで、これらの結果とさえ言えます。
 この危険性を親は子どもが幼児期、最低限小学生の時代に気づき、自らが誤っていたら改善すると、子どもはそれぞれがもつ本来の素因を最大限に生かせ、自分も幸せな生活ができるのです。
 わが子の言動や育児方針や家庭での躾など、気になることがあれば、早めに専門家に相談されることをお勧めします。こども心身医療研究所・診療所は、小児科医、精神科医、臨床心理士、教師らが同一機関内で、それぞれが連携をとり、心身症や神経症の診断治療だけでなく、子どもが不幸になるのを防ぐ「予防的活動」も積極的に行なっています。お気軽にお尋ねください。
 最初は親だけの受診(相談)でも結構です。「鉄は熱いうちに打て」の諺通り、早く気づいて、本当の意味で、お子さんに合った幸せを考えてください。