こども心身だより
                                                 第148号‐ 平成30年1月発行

350回定例学術研究会・記念講演会が120日に開かれます!

テーマ「心身医学・心身症を科学と文化で考える」

講演1「科学的に心身相関・親子関係を診る試み」

  村上佳津美先生(近畿大学医学部堺病院心身診療科准教授/日本小児心身医学会理事長)

講演2「子どもの問題を文化で診てきた45年-マスコミ・有識者の意見への異見-」

  冨田和巳(こども心身医療研究所所長/日本小児心身医学会元理事長)

日時;平成30120日(土)14:0016:3013:30開場) 参加費無料!

会場;大阪科学技術センター8階大ホール(大阪市西区靭本町1丁目8-4)靭公園北東角

会場の客席に限りがありますので、事前にメールでお申し込みください

参加資格は子どもに関する専門職の方々と、大学生など(守秘義務を有する方)

申込方法;下記アドレス宛に①お名前 ②所属 ③職種 ④連絡先を送信願います。

     参加証は発行しませんが、受付メールを返信しますので、ご確認ください。

     申込先e-mailアドレス gakujutu350@outlook.jp

※個人情報は本講演会の運営と、今後、当方からのお知らせにのみ使用させていただきます。


巻頭言

 新しい年を迎えました。昨年は色々とお世話になりました。今年もよろしくお願いいたします。また、皆さまにとって、今年がよい年になることをお祈りします。
 新年にはいつも何かよいことや希望的なことを書きたいと思いながら、実際には嫌なことや困ったことが毎年多くあるので、どうしても話題は暗くなり続けたこの十数年です。それで「今年こそは何かよいこと」を、と思い立って書こうとしたのですが、やはり頭によいことは浮かびません。
 私は講演にスライドを使いますが、平成17年(2005)までは常にタイトルに「夕陽」の写真を使い、そこに当日の演題名を入れてきました。それは「今や日本には明るい朝日は望めず、夕陽の状態である。既に子どもや家庭の問題は、米国などは暗闇(離婚など家庭的問題や非行・発達障碍の急増や自殺など子どもの心の問題の増加)になっているので、未だ夕陽の状態である日本では闇夜にならないように皆で考えよう!」という思いを一枚の写真で表していたのです。やがて夕陽は私のトレードマーク(商標)になり、講演の多くは家庭や子どもの問題になるので、その視点で話してきました。残念ながら夕陽は年々沈み続け、終に平成15(2003)には暗闇になったと実感したので、それ以降、夕陽の写真を使わなくなりました。
 家庭や子どもの不幸な国は、いずれ国力も衰えていくと言い続けてきましたが、まさに米国が最近になってそれを示し、その結果、国際的にも問題が山積し始めています。国「家」と言うように、国は家庭が集まってできているのですから、不幸な家庭が多い国は、子どもも不幸になり、その不幸な子どもが大人になれば、更に不幸な家庭を作る悪の連鎖が続き、終に家の集合の国も滅びるという極めて単純な話です。世界で最も力のあった米国が、今やそうでなくなっていくのも当然と考えていますし、日本も規模や内容は違っても例外ではありません。
 大方の予想を覆す英国のEU離脱や米国でのトランプ大統領の就任は一昨年でしたが、その余韻は昨年も引き続き、今年もそれに影響された混乱が世界で繰り広げられていきそうです。この混沌とした世界の中で、日本には独自の危機状況が常にあります。それは近代の民主的常識が通用しない19世紀的国家が四つも近隣に存在し、そのうちの三国は異様な反日的言動をとり続けています。この異様な環境にもかかわらず、わが国では些末な、しかもフェイクニュースとまで言われる「モリカケ」問題を、さも大事なことのように国会で不毛な論戦(本当は論などでない「なじり合い」)を昨年は延々と繰り広げ、今年も続けていきそうです。これは安倍政権を何としてでも潰したい某新聞が、捏造に近い記事を載せて、テレビのワイドショーを含むほとんどのマスコミが「右へ倣え」した結果です。更に自分たちの理念や「この国をどうしていくのか」の目的よりも、政府に反対するだけを方針にした野党が乗ったのです。反日三国がほくそ笑んでいるにも関わらず、国民の多くはそれを許している不思議です。現在、世界に日本人は野蛮で下品だと、それこそ嘘(フェイク)を数十年前から垂れ流したのもの同じ新聞で、それに乗った日本の弁護士集団と、中韓のロビー活動に牛耳られた国連が世界の世論を創り上げています。もちろん、何も積極的な対策を講じなかった安倍首相以前の自民党政権にも問題があります。
 このような政治的状況ですから、例えば超一流の日本を代表する企業が、次々と不良品を隠蔽したり、検査をごまかしたりする不祥事も当然といえるかもしれません。産業界に激震が走るような大企業の不祥事だけでなく、老舗の料理屋や食品業の不祥事は数年前から次々と明るみに出ています。こうして、一面焼け野原の敗戦後から多くの日本人が必死の努力をして、世界で最も信頼される超一流の製品を多く作り、国の評判を上げてきたことが次々と損なわれていくのが現代です。これでは電車が脱線すると地中に埋めて平気な反日国の愚かな言動を笑えません。今や日本は多くの分野で、私から見ると「目を覆いたくなる」惨状を呈しています。
 これらのすべてに通底するのは、未熟な子どもに個性・自由・権利だけが大切だと70余年教え続け、それに伴う秩序・責任・義務を無視し、自らも尊い職業という意識を忘れ、労働者だと叫んだ教師による戦後教育によっています。この教育で育った世代がほとんどになった現代日本社会。「自分の都合だけを優先」し「他人のことは無視」し「わがまま」な「モンスター・・・」ばかりが溢れた結果が不祥事の連続でしょう。「あらゆる現代的問題の根底にあるのは戦後教育」という私見が異見になっている状況に暗闇が出現するのです。今年が少しは改善の方向に歩み出せますように、祈っています。(冨田)


定例学術研究会

平成30年の年間テーマ「体から診る心」

 今年の定例学術研究会は「体から診る心」を年間テーマに企画中です。詳しい日程、講師等詳細が決まりましたら、ホームページに年間案内を掲載いたします。多くの皆様のご参加をお待ちしております。

〔参加資格〕子どもに関わる専門職の方、大学生・大学院生(守秘義務を有する方)
〔参加費用〕通年参加(12,000円/年)を基本としますが、会場定員に余裕がある場合は単回参加(3,000円/回)も受け付けます。必ず事前にお申込の上ご参加下さい。
〔参加申込〕参加をご希望の方は、必ずお申し込みをお願いいたします。
       ※ご不明な点はこども心身医療研究所までお問い合わせください

【第349回印象記】
 今年度最終回は帝塚山学院大学学長で内科医の津田謹輔教授より、「長寿時代を生きる子どもたち‐生活習慣と健康‐」をテーマにお話を頂きました。日本は世界有数の長寿国の一つですが、大切なのは健康寿命を延ばすことです。また日本人の死因で心臓・脳血管障害は減少していますが、一位の悪性新生物は急増しています。子どもの時代からそれを予防し健康寿命を延ばす必要があり、そのため先生が推奨されたのが、食習慣・運動習慣・適切な体重維持・禁煙、禁酒・メンタルヘルスです。バランスの取れた基本的な3回の食事と好ましい食事環境に110分間の運動を心がけるだけで、肥満解消・筋力増進に繋がります。睡眠・食事といった基本的生活習慣によって自律神経の働きを整えることは、肥満予防、運動能力増進だけでなく、精神的な健康にも必須です。個々の習慣が独立してでなく、これらが連動して子どもの健全な心身の発育を促すと分かりました。ちなみに先生の紹介された「避けたいコショク」です…孤食・個食・小食・コ(ンビニ)食・超食・子(おやつ・お菓子)食・粉食・呼食・戸(テーブルを囲まず壁に向かって)食・(冷蔵)庫食・糊食・枯(乾燥)食など。このような食事環境では心のストレスの発散ができず、味や食感を共有する機会も持てず、偏食/栄養の偏りが生じ、健康な心身は育成できそうにありません。(Y.Yテキスト ボックス: 用語解説「ソーシャルスキルトレーニング」
 子どもの発達障碍の一群には、空気が読めない、ルールが分からない、相手の気持ちを推察できない、集団行動が苦手などの社会性の障碍と言われる問題が存在します。
これには社会性の機能を司る脳の神経細胞である扁桃体に発達不全があると言われていますが、現在さまざまな研究がなされています。ソーシャルスキルトレーニングとは、そうした子どもの社会性発達を促進させる集団療法プログラムであり、医療機関や民間施設、放課後デイサービスなどで行われ始めましたが、今後の発展が期待されています。


平成30年・第10回こども心身セミナー

テーマ
「発達障碍最前線-親と子どもへの対応と治療-」

 客員講師に12年ぶりに杉山登志郎先生をお迎えし、発達障碍児の最近の話題を中心に、薬物療法、生活、心理支援の必要性について講義していただく予定です。また毎年好評の客員講師を囲む会、セミナーのテーマに沿った映画上映、自律訓練法の体験、笑いヨガなども行います。
 会場は例年と同じく、交通の便が良く、大阪湾の夜景が美しい研修専門の都会派ホテルです。
 前回はホテルが満室になりましたので、是非、お早目にお申込み願います。

【参加要項】
対象;医療関係者・教育関係者・心理関係者と専門の大学院生など
日時;平成30526日(土)~27日(日)12
会場;ホテルコスモスクエア国際交流センター(大阪南港)
    新大阪から約30分(大阪市営地下鉄とサークルバス利用)
    関西国際空港から約50分(リムジンバス利用)
費用;35,000円/12食付(当研究会会員及び過去のセミナー参加者は32,000円)
 ※原則としてツインルームでの受付となります。シングルルームは数に限りがありますので、お早目にお申し込みください。(シングルルームの場合、5,000円追加となります)。
 ※日本小児科学会、日本心身医学会の認定医点数と日本小児科医会「子どもの心相談医」の研修更新点数が認定されます(予定)。
 案内チラシ(申込書付)をご希望の方は、こども心身医療研究所までお問合せください。


ご寄付をいただいた方々(平成2910月~11月)

細川偵子様 長崎靖彦様     他若干名様

私たち社団法人では多くの方々のご理解やご協力に支えられて活動を続けております。
これからもよろしくお願い申し上げます。
ご寄付振込先◆郵便振替 000930-6-98381 ◆銀行振込 三井住友銀行 大阪本店営業部 普通 3180573   りそな銀行 堂島支店 普通 2310713